Hirao Asuka
平尾 明日香

音大の在学中より、恩師のアシスタントとして、指導を開始しました。

恩師の教室はコンクールで賞を頂いている、優秀な生徒さんばかりでした。

その当時の生徒さんは、皆様立派になり、音大で後進のご指導をされていたり、現在大変活躍されています。

また、恩師の紹介で、複数の合唱団の伴奏もさせて頂きました。

海外での公演や、沢山の一流の著名な作曲家の先生方のご指導を直接受ける機会にも恵まれ、その時の経験はかけがいのない、私の財産です。

読売新聞主催の新人演奏会や、函館市主催の新人演奏会にも出演させて頂き 、大きな舞台で沢山の方と音を通して共感し合う幸せを経験させて頂きました。

卒業後はヤマハ音楽教室のシステム講師として稼働。沢山の素敵な親子さんや同僚と出会いました。

結婚後は、合唱や声楽の伴奏の傍ら、会計事務所での勤務もしておりました。
簿記の知識は、全く0からスタートでした。
会計事務所で働くには、最低でも簿記2級の資格が必要だったのに、
試験日までたった3ヶ月しかなかったので、ピアノを練習する時と同じ脳の使い方でリズムに乗って(笑)基礎から高速で勉強して、3ヶ月で無事に簿記の2級を合格しました。


時はバブル。
「24時間戦えますか」の言葉が流行っていた時代です。
休日なし。 
深夜労働や徹夜が当たり前でした。
お陰様で、沢山のクライアントの皆様に喜んで頂き、沢山お仕事を任せても頂けました。多忙でお正月に初詣に行く電車の中でも相続税の計算などをこっそりしておりました。


中小企業の社長様がクライアントでしたので、壮絶な浮き沈みを肌身で感じる毎日でした。

バブルが弾け、
数字上は、まだなんとかなりそうでも、会社の倒産だけでなく、命を落としたクライアント様もいらっしゃいました。

大変心が痛みました。

その反対に数字上は絶対絶命に見えるのに、笑顔で健やかに、家族も仲良く、見事に復活した社長さん達もいらっしゃいました。


この違いはなんだろう。
この胆力はどうやってついたのだろう。
どのような思考で、日々を暮らしていらっしゃるのだろう。

これからの時代を生きる、若い方やお子様達には、復活した社長さん方のように、何があっても笑顔で幸せに生き抜く力を付けて頂きたいという思いを胸に抱きながら日々レッスンをしております。